S41 伊藤園 DKメイジガイド

 こんにちは、ROY1380(@ROY1380S)です。

 今回は伊藤園選手が使用し、レジェンド23位に到達したDKメイジを紹介します。
 凍血の魔王妃ジェイナの効果で高い耐久力と展開力を得ると共に、アレクストラーザからのバーストプランも望める構成になっています。

DKメイジについて

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デッキリスト

デッキコード

デッキ概要

 DKメイジは、新拡張の凍てつく玉座の騎士団で追加された凍血の魔王妃ジェイナを軸としたデッキです。凍血の魔王妃ジェイナは9マナと重いカードであり、非常に強力なヒーローパワーとボード効果を獲得できることからコントロール寄りの構成が理想的です。またボード効果によってエレメンタルが生命奪取を獲得することから、高い耐久力を持ったデッキです。従来にはないタイプのデッキとなっているので、独特の立ち回りやカードの使い方をよく理解する必要があります。
 今回紹介する型は、デスナイト化による耐久力の高さに加え、アレクストラーザやファイアボールを採用することで、高い打点を出すことも可能です。そのため、柔軟なプラン選択と対応力が求められるデッキです。

基本的なゲームプラン

 このデッキは相手のデッキによって、それぞれ戦い方を変える必要があります。相手を知ることは元より、自分が何をするべきかを良く考えましょう。

耐久プラン

 フリーズメイジを原型としているため、共通するカードが多く採用されています。そのため、主にアグロデッキには終末預言者やAoEなどで凌ぎつつ、アレクストラーザを回復に使って耐え切る戦い方もあります。また、デスナイト化が間に合えば、エレメンタルによって回復し続けることで逃げ切ることも可能です。デスナイト化の前のターンにウォーターエレメンタルを展開しておくなど、シナジーを存分に活かしましょう。

バーストプラン

 アレクストラーザやファイアボールが採用されているため、アグロデッキ以外にも従来のフリーズメイジのような勝ち方も可能です。相手のデッキからどれぐらい回復できるのか、またそれに合わせてどれぐらいミニオンで削らなければならないのかを正確に判断する必要があります。基本的にドローを進めてデッキを早く回し、打点を集める動きをします。

バリュー(ファティーグ)プラン

 DKメイジの特徴である耐久力を生かしたプランです。耐久プランと同様に序盤を凌ぎ、凍血の魔王妃ジェイナを探します。可能な限り早くデスナイト化することで、上位互換のヒーローパワーを獲得し、量産されたウォーターエレメンタルで相手を押し潰します。
 動物変身とヒーローパワーの相性が非常によく、相手の大型ミニオンを除去をしつつ、ヒーローパワーで羊を倒すことでウォーターエレメンタルを作り出すことができます。強力なミニオンに的確に当てるためにも、相手を知る必要があります。また動物変身のみならず、ボードのミニオンやAoE等で細かい調整をしてウォーターエレメンタルを増やしましょう。
 待ち伏せのガイストの採用により、翡翠ドルイドとのバリュー勝負や進化シャーマンやハイランダープリーストにも優位にゲームを運べます。このプランを取ることがはっきりしている場合、凍血の魔王妃ジェイナに加え、待ち伏せのガイストをキープすることもあります。

各マッチアップのマリガンとゲームプラン

基本となるマリガン

魔法学者 メディヴの従者 終末預言者

 序盤を凌ぐためのミニオンです。フロストノヴァを採用していないため、終末預言者は早めに使用した方が効果的な場合が多いです。

フロストボルト 動物変身

 序盤から危険なミニオンを並べてくる可能性がある相手にはキープします。獰猛なヒナやエドウィン・ヴァンクリーフに気を付けましょう。

凍血の魔王妃ジェイナ 待ち伏せのガイスト

 コントロール戦が予想される相手にはキープします。メイジのデスナイトヒーローは非常に強力であり、最速で使用することで大きなアドバンテージを得ることができます。また待ち伏せのガイストは翡翠ドルイドに勝つためには必須であり、このデッキでは1マナ呪文を採用していないことからも、早く使用するほど大きな影響を与えてくれます。

vsアグロドルイド

相性:やや有利 追加マリガン:フロストボルト

 このデッキは、AoEや強力な除去を多数採用しているため、相手側のアクションに対応しやすいです。錬気+獰猛なヒナへの対応としてフロストボルトはキープするようにしましょう。またAoEでボードをリセットした直後に、動き回るマナで立て直されることを警戒して、AoEを使うタイミングには十分気を付けましょう。

ワンポイント:ヤシャラージュの烙印を警戒して、獣から優先的に除去しましょう。

vs翡翠ドルイド

相性:不利 追加マリガン:待ち伏せのガイスト

 相手側がよほどもたついていない限り勝ち筋はありません。テンポ良くマナ加速されて大量にドローされると、次の瞬間には返せないボードを作られることが多々あるため、ある程度は割り切りましょう。
 こちらからできることとして、軽いミニオンを早めに展開して相手を自由にさせず、待ち伏せのガイストで翡翠の偶像を消して、デスナイト化してボードで負けないように粘るというひたすら無理を通すプレイングになります。

ワンポイント:待ち伏せのガイストがデッキの底に沈んでいたらどうしようもないです。

vsクエストメイジ

相性:やや有利 追加マリガン:特になし

 前環境のようにメイジが大流行すれば秘密を喰らうものが採用される可能性もありますが、現状その気配はありません。そのためアイスブロックを2枚採用しているこのデッキの場合、先に相手のアイスブロックを剥がすことが重要になります。序盤からミニオンを展開して、相手のフェイスを詰め、終盤はハンドの打点でアイスブロックを剥がすことができれば勝てるはずです。

ワンポイント:ヒーローパワーや呪文は凍結では止められないので、上手く詰めることが重要です。

vsマーロックパラディン

相性:やや不利 追加マリガン:特になし

 ミニオンを多く展開されてしまうと、バフによって致命傷を負いかねないので、基本的には除去に徹する形になります。フロストノヴァが採用されていないことから、週末預言者は早めに使ってしまうのが良いでしょう。
 動物変身が採用されていることから、剣竜騎乗は対応しやすいですが、ボーンメアを使われてしまうと打点も大きく、横に展開されてしまうので非常に厳しい展開になります。

ワンポイント:相手の息切れまで粘りましょう。

ハイランダープリースト

相性:五分 追加マリガン:待ち伏せのガイスト 凍血の魔王妃ジェイナ

 影刈アンドゥインの強力なヒーローパワーで一気にフェイスを詰められてしまうので、その前にボードを作っておく必要があります。そのため、どちらが先にデスナイト化するかというマッチアップです。相手側は他にも縛鎖のラザを使用しないとダメージ効率が悪いことから、万全の状態に整うまで容易ではないはずです。また、上級回復ポーションが採用されていることが多く、バーストプランのみで仕留めきることは困難であるため、ボードを固めることが最重要です。

ワンポイント:相手は1マナの呪文を多く採用しているため、待ち伏せのガイストを早く使用したいです。

vs海賊ウォリアー

相性:不利 追加マリガン:フロストボルト

 もはや海賊ウォリアーはどのメイジでも苦しいマッチアップです。いつも通り相手の事故を祈りましょう。

ワンポイント:祈り

総括

 基本的に効率良く耐え続けるという、これまでのメイジにはなかった戦い方を意識する必要があります。1つのカードへの依存度が高いことは、コントロールデッキにありがちな構成ということで、ある程度は割り切る必要があります。このデッキに関しては積極的に攻撃する手段があるため、精密に状況判断することで凍血の魔王妃ジェイナに頼らずに勝つプランも取れます。
 新しいタイプのメイジが組めると期待して、積極的に研究してきましたが、現在の環境との相性はあまり良くないように感じます。さらに試合時間が非常に長くなることから、ランク戦で使い続けるのは厳しいようにも感じます。しかしデッキのポテンシャルは非常に高く、ファンデッキのような形で終わらせるには惜しいと思います。
 現時点で、マーロックの託宣師を採用した型が出てくるなど、DKメイジはまだまだ最適化の余地があると感じます。バロン・ゲドンやアノマラスのような強力なエレメンタルとのシナジーも確認できていることから、非常に高いバリューを生み出すことも期待できます。また使い勝手の良いエレメンタルを多く採用することで、テンポデッキのような型に寄せているものもありました。個人的には強力な除去を多く採用したファティーグ狙いのデッキが気に入っていましたが、そこまでしても翡翠ドルイドへの勝率が芳しくなかったことなど、まだまだ前途多難です。
 ぜひ皆さんと共により良い形を目指していきたいです。

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